日本版ISAのQ&A

NISAには預金型のISAがない理由

NISA

いよいよ日本でもISAが導入されます。ここでは、日本版のISAについての基礎知識についてご紹介しようと思いますが、まずその前に1点。イギリスのISAで主流となっている「預金型ISA」が日本には導入されない、という点について触れておきましょう。イギリスでは株式投資等よりも、預金型のISAを利用している人の割合のほうがはるかに多いのです。日本でも預金を持っていない人はまずいないはずですから、預金型のISAを期待していた方もいるかもしれませんね。

 

けれども日本の預金の利率は、はっきりいって「あってもなくても同じ」程度でしかありません。これが非課税になったところで、収益がゼロ円に近いわけですから、意味がないといってもいいんです。

 

日本版ISAの疑問あれこれ

そもそもNISAって何?という方のために簡単に説明しておきましょう。ざっくり言ってしまえば、「株式投資や株式投資信託で出た利益に税金がかからない」制度です。ただし、その投資金額には「少額」という制限があり、具体的には100万円まで、ということになっています。さらに制限は金額だけでなく、期間にも設けられています。NISAは2014年から2023年まで実施され、投資をはじめてから5年間となっており、限度額内であれば、5年終了時に新しく移すこともできます。

 

どんな商品で利用できるかは、各証券会社によって違いはありますが、NGなのは国債や債権関係くらいですから、かなり色々なものが出そろってくるのでは、という期待がかかります。そしてこの税金のかからない口座は、1人1口座しか開くことができません。開いてしまってから、やっぱり別の証券会社がよかった、なんてことにならないように、事前にリサーチはしっかり行っておきたいものですね。

 

では、NISAを実際に利用する際に注意したほうがいいことには、どのようなことがあるのでしょうか。問題はやはり「100万円」という枠です。普段、短期の株式投資を繰り返すスタイルの投資を行っている方がいるとして、NISAの口座を使ってそのようなことをしたら、あっというまに枠を使いきってしまいます。例えば100万円の商品を1度に購入したら、その年の枠は終了です。売っても残りの枠は戻ってきません。さらに、赤字分を翌年に繰り越すことができる損益通算の対象外ともなっているので、NISAでは長期の投資を選んだほうが得策、といえるのです。具体的には、配当を受け取るために持っている、先々の伸びに期待している、といった「早期に売る予定のない」株式、に向いている制度ということになります。

 

5年を経た株式は、新しいNISA口座でも、普通の口座へでもうつすことができます。2023年以降のNISAの継続については、制度開始以降の様子から検討されるとのことです。


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